【ダーツ日記】序章~購入編~
あれは夏い暑のことだった…
部長たちと昼食を食べていると何故かダーツの話が始まった。どうやら最近ダーツを始めたらしい。一緒に食事をしていた女性の鞄から何やら出てきた。ダーツである。
これがダーツとの出会いだ…
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と思ったが、よく考えてみると小学生の頃にグアムでハードダーツをやったような気がする。あれはハードダーツだからノーカウントだ。
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そう、社会人7年目、30歳手前にして初めてソフトダーツ(以後、ダーツと呼称する)に触れたのだ。
ダーツは複数のパーツから構成されており(先端からチップ・バレル・シャフト・フライト)、カスタマイズすることで飛びが変わるらしい。高々2メートル先の的に当てるのにそんな変わるのかと内心思っていたが、カスタマイズという言葉に心が踊ってしまった。オタクである。純然たるオタクである。
話を戻すが女性が持っていたダーツはフライトが紙でできており、折り畳むことでコンパクトに収納することができるものだった。
食事が終わり会社に戻ってから部長のダーツも見せてもらった。
なんだ、これは・・・。
重さが全然違う。5gくらいしか差はないらしいがここまで違うとは。しかも、握る場所(バレル)の形も違う。事務の方が持っていたのはストレートで部長がもっているのは砲弾型(膨らんだ形状のもの)と言うらしい。
違いはそれだけではなかった。バレルが指に吸い付く。吸盤があるわけではないので実際は吸い付く訳ではないが、バレルに無数の溝(カット)があり、この溝がバレルと指をフィットさせているのだ。
さらに目を凝らしてみるとフライトが紙ではなくプラスチックでできていた。これは整形フライトといい、最初から羽が90度に固定されているので投げる度に羽の開きを気にしなくて良い代物だ。しかもシャフト(バレルとフライトを繋ぐ棒)にキャップをするような形状になっており、フライト自体が回転する機構が備わっている。この機構にダーツ同士がぶつかった時に弾かれ難くしてくれるのだ。こんなに小さなパーツにも意味を持たせる辺り、商売上手である。
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その夜、私はアマゾンに駆け込み、好みの絵柄・形状で安価なダーツを買った。
ニックネームは「食材の山羊」だが狼のデザインに惹かれこのダーツにしてしまった。やはり男の子は格好いいものに弱いのである。
そしてこの日から私のダーツな日々が始まるのだった。