【ダーツ日記】第4章〜マインド編〜
ここ(4章)からは上達するための方法を考えていく訳だが、今回は上達する上で重要になる思考・心構え(マインド)についてだ。
早速だが物事の捉え方・考え方について説明していこう。
投げたダーツがブルのど真ん中に刺さったのを想像してくれ。
君はどう考えるだろうか?
そりゃ狙い通りに入ったに決まっているだろ...なんて考えてはいないだろうか?
もしその理屈が正しいのであれば君は常にインブルへ命中させられるはずだ。違うか?
人間なんだからそんな精度出せる訳ないじゃないか...だって?
そう、その通りだ。
もう一度振り返って考えてほしい・・・。
ブルのど真ん中に刺さったのは偶然の可能性はないのか、と。
「狙ったから入った」という一面的な考えだけでは間違った結論へ向かってしまう。
事象を多面的に考える事が上達する上で必要なのだ。
この考え方をマスターしないと、そもそも効率の良い練習なんて出来る訳がない。
これはダーツに限った話ではないぞ。
もし、「ど真ん中に入った=狙った通りに入った」という考えしか持たなかった場合、2投目に1のシングルに入った時は「狙ったのに入らなかった」という結論しか出ないのである。良くて「手からすっぽ抜けた」という感想くらい。
つまり、一面的な見方しか出来ないと「狙って入った」「狙ったけど入らなかった」を繰り返すだけで「何故入ったのか」「どうすれば入るのか」というステップに到達できないのである。結果、感覚のみに頼ることになり、体のバランスが崩れていたり環境が変わると全く入らなくなってしまうのである。
では、なぜ感覚だけに頼っている人でもそこそこのレーティング(RT.5くらい)まで上がれるのか説明しよう。
上達するには論理的に考えて投げることも必要だ。だがそれだけでは片手落ち。
では何が足りないのかと言うと・・・反復練習だ。
これは俗にいう「身体で覚える」と言うやつであるが、正確には脳の小脳に身体の動きを記憶させるのだ。
君たちは何も考えずにバランスを取って歩いているだろう?これは小脳に記憶させているから考えなくても歩けるのだ。逆に言えば事故で小脳を損傷してしまうと今まで出来ていた「歩く」「箸を持つ」といった基本的なことができなくなるのである。
繰り返し練習することで小脳に記憶され狙った場所に当てられるようになるのだ。
ただし、前述したと通り小脳が損傷しないまでも一時的にダメージを受けていたり、何らかの影響で感覚が狂ってしまうと記憶は正しく引き出せなくなる。その結果、狙った場所に入らなくなってしまうのだ。
だからこそ、感覚に頼りすぎることなく「多角的に物事を捉える心構え」が大切であり、身に着ける必要がある。
そうすることで例え感覚が狂っていてもそれを補正しながら投げることができる訳だ!(理論上では)
上記の心構えと併せてロジカルシンキング(論理的思考)も大事になってくる訳だが、それは次の章で説明するとしよう。
良いダーツライフを!